皆さん、コンニチハ!1ヶ月のブログ放置….大変申し訳ございません。
昨年末のお約束を守っておらず、反省しております(汗)
さて、乗る機会が減りがちになる梅雨にとうとう突入しました。。。
去年の九州北部豪雨が記憶に新しいですが、とにかく、適度に降ってくれればと感じています。
この梅雨の時期、積極的にツーリングされる方は少ないと思います。
しかし、梅雨時期だけではなく、夏が本格的になるにつれて、晴れていても夕立に濡れてしまう機会が多くなってきますよネ。
雨の時に気になるのは、やはりタイヤ….排水性に重要な役割を担っているタイヤ・トレッド(接地面)のミゾ。
このミゾの深さが浅くなったからタイヤを新調しようという方々がほとんどだと思います。
もちろん、ミゾの深さをタイヤ交換目安にすることは、とても有効な手段です。
また、基本中の基本である、最低月イチの空気圧チェックも忘れてはいけません。
しかし、タイヤ全体のヒビ割れチェックをしていない方がとても多く、
そのままだと、早々にバースト(破裂)しかねない状態に陥っているタイヤを時折見かけます。
コチラがその1例です。
トレッド部分には劣化による深いヒビ割れが見られます。
写真では確認しにくいのですが、割れた部分が少しばかり浮き上がっています。
ヒビ割れにより、ドレッドのゴムがタイヤの骨組み部分・ケースから剥離しはじめています。
とても危険な状態です。
ミゾの状態では、あと1回は日帰り程度のツーリングには行けそうですが、
バーストの恐れがあるので、お客様にはタイヤを新しいモノへ交換していただきました。
このヒビ割れ….タイヤの不良ではなく、経年変化によるトレッドゴムの劣化から発生しています。
写真は撮り忘れましたが、サイドウォール部分(タイヤメーカー・サイズ表示がある部分)も割れていました。
劣化は、簡単に言うと、古い輪ゴムが柔軟性を無くして切れやすくなるコトと同じです。
写真のタイヤは4~5年はお使いになられていたとのこと。
ヒビ割れするまでの時間は様々で、具体的に何年ぐらいは大丈夫とは言えません。
(あるタイヤメーカーでは、5年を一区切りにしているようですが、長いと思います)
また、保管状態やお手入れ方法、乗る頻度も大きく影響してきます。
タイヤのカタログによく書かれているように、保管場所については
「高温多湿、油分、直射日光や紫外線、オゾンの発生するような場所は避けてましょう」のような注意事項です。
屋内保管でも上記のような場所にバイクを保管している車体は劣化が早まりますので注意が必要です。
また次のようなケースもありました。
タイヤ(車体)に優しい環境で車体を保管し、乗るのは半年に1回程度。ヒビ割れは無い。
そんな状態を1~2年間続けていて、つい最近行ったツーリングから帰ってきたら、一気にヒビ割れた。
つまり、タイヤのゴムが柔軟性を保つための「動く」機会が少なくて、硬化進行が動いている時より早まり、
そして動かしたので、縮んだり伸びたりとその力に耐え切れずにヒビ割れた、ということになります。
さらに、お手入れ方法によってはタイヤの劣化を早めてしまいます。
タイヤワックス(艶出し剤とか言われています)の使用です。
トレッド面に付着しないよう注意深く塗っている方もいらっしゃいますが、
ボクセルモトではタイヤワックスのご使用をお勧めしておりません。
タイヤワックスには石油系溶剤成分を含むモノが多く、この成分が劣化や変質に影響を与えます。
影響が少ない水溶性のモノもあるようですが、あくまで「少ない」です。
タイヤのお手入れは水洗いだけで十分です。
そして何より適度に乗ってあげることが、タイヤをキチンと使い切る一番の手段です。
イヤな梅雨時期で乗る機会が減りますが、タイヤをじっくりチェック出来る機会です。
もちろん、車体全体も出来る限りチェックしてみて下さい。